粋な天ぷら

マダムポアン

2010年09月08日 08:51

ほんっとに暑いですね!
っていわないと、なんだか寂しくなるほど定着したごあいさつ。

台風が来そうです。
これで秋になるでしょうか。
急いで夏の話題を書かないと・・・。

柳橋に行ってきました。
知っていますか?
なかなか江戸情緒を残している町です。

神田川(だよね?)が流れていて、船宿があります。
船も、あちこちにもやっています。

落語の「船徳」を聴いた事がありますか?

お店の若旦那の道楽が過ぎて、勘当をされます。
若旦那はひいきのおいらんの所に行くのですが、金の切れ目が縁の切れ目、
って事で、最後はずっと懇意にしていた船宿に転がり込んでいそうろう。
そのうちたいくつになり、船頭になりたいと言って起こる騒動です。

このお話を聴いて想像する光景が、そのままありました。

なんで行ったのか?

8月のリッチランチで、天ぷらを食べに行ったのです。
「柳橋 大黒家」さんです。
粋な天ぷらやさんでした。

カウンターで揚げたてをいただくのですが、揚げているのはかなり高齢のご主人。
ネタに衣をつけて油に入れていくのは、このご主人です。
一切客とも話さず、ネタを見つめ続けます。
隣には、たぶん2代目。
ネタを油から引き上げて、お皿に載せていってくれます。

隣には待合所があります。
メンバーが揃うまでおしゃべりをして、デザートもここでいただきました。
障子とガラスの窓の向こうには、木の手すりがあります。
お風呂上りには、窓際に腰掛けてうちわで扇ぎながら涼を取りたいイメージです。
木の手すりには、手ぬぐいをかけてね。

こんな粋なお店を企画してくれたのは、メンバー唯一の男性です。
84歳なんですよ。

   

外から見上げた2階の手すりと、待合所から外を見たところです。
船宿と船も見えるのですが、わかるかな? 

関連記事