2012年07月15日
さかなくん
好きなブログがあります。
FACEBOOKを始めてから、そちらを見ることが多くなりましたが、
この方はブログをアップすると、FACEBOOKにもアップしてくれるので、
読み落としがありません。
いつもとっても静かで熱い内容です。
子ども達のことをいつも考えています。
それが「山と数学、そして英語」
私はこの角木さんとお会いしたことも、お話したこともありません。
たまたま読んだブログから、だんだんファンになっていったのです。
そうそう!と思う事が多いです。
大津市で自殺した中学生のお子さんの問題が、ものすごく騒がれています。
みんなで悼む気持ちが共有できたらいいなと思います。
が、この大津市のお子さんの事はおいておいて、
いじめというのは昔も今もこれからもなくならないでしょう。
我が家にもそんな問題があった時期がありました。
子ども達には、いじめに負けない自信を持ってほしいと思っています。
いつまでも親が子どもを守れるわけではありません。
大人になってもいじめは存在します。
だから、自殺を選択しないような強い気持ちを持ってほしいと思っています。
それは仕返しをするということではありません。
で、角木さんが、さかなクンの文章を紹介されていました。
自分のモノサシを大切に生きてほしいと感じた文章でした。
紹介しますね。
タイトル⇓をクリックすると、写真付きの基の文章にリンクします。
広い海へ出てみよう
東京海洋大客員助教授・さかなクン
中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。
でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。
中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
(朝日新聞2006年12月2日掲載)
FACEBOOKを始めてから、そちらを見ることが多くなりましたが、
この方はブログをアップすると、FACEBOOKにもアップしてくれるので、
読み落としがありません。
いつもとっても静かで熱い内容です。
子ども達のことをいつも考えています。
それが「山と数学、そして英語」
私はこの角木さんとお会いしたことも、お話したこともありません。
たまたま読んだブログから、だんだんファンになっていったのです。
そうそう!と思う事が多いです。
大津市で自殺した中学生のお子さんの問題が、ものすごく騒がれています。
みんなで悼む気持ちが共有できたらいいなと思います。
が、この大津市のお子さんの事はおいておいて、
いじめというのは昔も今もこれからもなくならないでしょう。
我が家にもそんな問題があった時期がありました。
子ども達には、いじめに負けない自信を持ってほしいと思っています。
いつまでも親が子どもを守れるわけではありません。
大人になってもいじめは存在します。
だから、自殺を選択しないような強い気持ちを持ってほしいと思っています。
それは仕返しをするということではありません。
で、角木さんが、さかなクンの文章を紹介されていました。
自分のモノサシを大切に生きてほしいと感じた文章でした。
紹介しますね。
タイトル⇓をクリックすると、写真付きの基の文章にリンクします。
広い海へ出てみよう
東京海洋大客員助教授・さかなクン
中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。
でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。
中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
(朝日新聞2006年12月2日掲載)
過分なお言葉に、読んでいて冷や汗が出ましたが、ありがとうございます。
(*^_^*)
さかなクンの文章、いいですよね。
押し付けがましくなくて、誰のことも責めていなくて。
魚の世界もそうなんだと知ると、ふっと視野が広くなる。
マダムポアンさんの「自分のモノサシ」という言葉にも、視野が開かれる思いでした。
いつも素敵なブログなのですが、今回は命にかかわっているので、
ぜひ読んでほしくて、リンクさせていただきました。
安心して先に死んで行ける、そんな心が自立した子ども達でいてほしいと、いつもそう思っています。
だって、いつもいくつになっても、いろいろな壁がありますもんね。